2016/08/28
1947年(昭和22年)静岡で開催された 第1回全国製茶品評会から数えて70年目の今年 三重県において第70回全国茶品評会が開催されました
これはいわゆる『茶農家のオリンピック』です 審査対象は柔道やレスリングに例えると8階級あります
普通煎茶10kg/普通煎茶4kg/深蒸し煎茶/かぶせ茶/玉露/てん茶(抹茶原料)/蒸し製玉緑茶/釜炒り茶 です
『茶農家のオリンピック』ですので「荒茶」と呼ばれる原料の品評会です お米に例えると精米前の「玄米の品評会」です
この「荒茶」を我々メーカーは仕入れさせていただき 火入れ仕上げ(製茶)をして合組(ブレンド)をして 味を調えます
さて この第70回全国茶品評会において 釜炒り茶部門で一等一席 つまり最高優勝を獲得したのは 宮崎県五ヶ瀬町の茶農家『宮﨑茶房』さんです
今年の5月の新茶の時期に買い付けにお邪魔しました
この『宮﨑茶房』さんの原料は 茶のみの上級袋茶シリーズの中の一つ『釜炒り製玉緑茶』になっています
このビッグニュースを聞いたときは 我がことのように嬉しかったです!
『宮﨑茶房』さんは 宮崎県と熊本県の県境近く 阿蘇山の南側に位置している 世界農業遺産「高千穂郷・椎葉山地域」の中にあります
標高600mの中山間地域に茶園があり そこで4代続く茶農家さんで 無農薬で有機栽培の茶園を経営しています
社長の宮﨑亮(みやざきあきら)さんは 私と同い年 昨年私が宮崎県に仕事に行ってからのお付き合いなのですが もう何十年も一緒に仕事をしているようなとても気心がしれた友人です
4代目なので叩き上げなのですが 宮崎大学農学部を卒業し かなりの理論家でもあります
いつもはニコニコして冗談ばかり言い合う仲なのですが お茶の話になると二人とも真剣に方向性などについて議論もします
また 彼の茶園には全国から「旅人」がふらりとやってきては 居座って知らぬ間にスタッフとして働いています
そういう懐の広さも彼の魅力です そして 彼を慕ってやってくる「旅人」たちも本当にイイ人ばかりです
宮﨑社長を中心に とても素晴らしいチームワークで茶摘みをしていました
今回 70回目という節目の全国茶品評会で一等一席という最高の結果が出て スタッフの旅人たちも報われました
10月には 来年の打ち合わせに行きたいと思っています
その時は宮﨑亮社長はじめ スタッフのみんなと一緒にお祝いの宴をしたいと思います
亮さん みなさん 本当におめでとうございます!これからも一緒に 茶業界を盛り上げていきましょう!
今回も最後までお読みいただき ありがとうございます(多謝)
【おまけ】
釜炒り製玉緑茶 には 大好きな「いがら餅」がよく合います