西上寛の日々ブログ

お茶のある風景

2016/05/30

日本茶は「日本」という国の名前がついているくらい この国に根付いたものです
だから ペットボトル飲料でも茶系のものが多いですよね
英国に行ったことが無いのでわからないですが あちらでは紅茶のペットボトル飲料はあるのでしょうか?

日本人は合理的かつ簡便なものを好む傾向にあります
たとえば トヨタ自動車は工場内で常に「カイゼン(改善)」を模索して 生産合理化して生産性を上げる努力をされています
たとえば スーパーやコンビニエンスストアなどの組織小売業の本部ではPOS実績(品別の売上などのデータ)を分析して 売場の1坪あたりの売上をあげるために取り組んだりしています

そういう忙しい日本人に適したお茶の提供スタイルがペットボトル飲料を産み出したのでしょうね
約170年前に遠路はるばるアメリカから太平洋を横断して ペリーがやってきました
そこから 忙しい日本人が始まったのではないでしょうか?

それまでの日本人は忙しいとは言いながら 10時と3時には休憩してお茶を飲む習慣がありました
それは今でも職人の世界に残っていますよね

しかし 幕末この方 明治維新になると欧米列強に追い付け追い越せで物凄いスピードで産業革命がなされました
また 太平洋戦争に負けると 今度は焦土の中から立ち上がり モーレツに働いて 当時世界第2位の経済大国になりました(現在は第3位)

モーレツに忙しく働く日本人像というのは 実はここ200年程度なのではないでしょうか?
それまでは 特に江戸時代は士農工商ともに地域に縛られ 人々の多くは食べていくだけで精一杯で経済的余裕は無かったものの お茶のある時間を持てるだけの時間的余裕があったのだと思われます
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だからといって 江戸の昔のようにゆっくりと時間を過ごしましょうと言いたいわけではありません

日本にしかない「日本茶」という飲み物をゆっくり楽しむ時間を持ちたいものだな と忙しくしているお茶屋としても思います
まずは 自分からせめて10時と15時にお茶休憩をちゃんと取ろうと思います

今回も最後までお読みいただき ありがとうございます(多謝)

【おまけ】
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美味しい上生菓子が一緒だったら 嬉しいですね