西上寛の日々ブログ

織田信長の経済政策

2017/12/10

茶のみのニシウエです
昨日は 忘年会だったんですが その前に17時から2時間 日本の歴史から貨幣経済を語るセミナーを開催させていただきました

今回のテーマは 織田信長 「領主」にあらず「君主」の経済学と題して 2時間語らせていただきました
ご参加くださった皆様 ありがとうございました

織田信長は その苛烈な人柄が喧伝されており 誤解されていますが 実は無駄な殺生をしない 経済中心の為政者だったんですよ
民が安心して暮らせるような自由経済の創出を そして 武士はその平和な暮らしを守るために 働かないと見られていた搾取勢力(朝廷・寺社・既得権益者など)を徹底的に排除していったとも見れます

もちろん 見る人が違えば 異なる印象が持たれますが 私には民衆を安心して暮らせるための戦いを一人でやっていたんだと感じました
惜しむらくは 彼に心を許せる腹心がいなかったことでしょうか?
任せられる番頭や部下がいれば 途中退場せずに済んだのではないかと思います

民が安心して暮らせるように 減税を行い 高収入の人からは それなりの税を徴収する
戦で抵抗勢力から 新自由経済を守るための結果を出したうえで 上納金を獲る
そして 道路を拡張して 往来する物量を増やし 関税単価を下げる代わりに 関税額を多くする
しかも 職種に応じた税制を単純化させることで 役人の仕事量を減らすことで そのコストも削減する

税制改革と行政改革を一度に行い しかも経済面でも従来とは異なる 施策をどんどん出していった
一番特徴的な点は 金銀の物流量を多くしたことと国内レートを統一して お金の流通量を自分の領土に集めて 経済力を増すと同時に他国を弱体化させていくといった自由経済による自国経済の活性化ではないでしょうか?

今の時代にも通用する行政・財政・経済の施策を行っていた織田信長
彼の施策を今一度 勉強することは いろんな点でヒントになることが多いと感じた 自社セミナーでした


2時間 きっちり飽きずに聴いていただき 感謝です